年功序列制度とは、組織、企業内の人事序列を学歴、年齢、勤続など属人的な要素によって定める制度をいう。
年功とは単に勤続年数や年齢を意味するのではなく、勤続年数や年齢とともに職務知識、熟練などが高まり成果貢献度が向上していくことを前提としている。
この序列は処遇決定などの人事管理の基礎となっており、年功序列制度では賃金制度は年功給体系をとる。
年功にもとづく人事処遇の決定は、賃金水準が低いこと、若年労働力の比重が大きいこと、産業が未成熟で技術水準が低く年季での習熟が顕著であること、高学歴者の比率が小さく高学歴者が相当の能力資質を有することなどの条件を満たした状況で有効に機能する。
終身雇用制、企業別組合とともに日本経済発展のもととなった日本的経営の「三種の神器」のひとつとも称されるが、経営環境が変化するなか、その存立の根拠は希薄化の一途を辿り、今日では「現時点での組織への貢献」と処遇の乖離が著しく、高資格化現象や人件費高騰が発生しているため見直しが進み、職務や職務遂行能力を基準とする人事・賃金システムヘの移行が進んでいる。

