リクルートマネジメントソリューションズ(東京都千代田区、釘崎広光社長)の「人材マネジメント実態調査2010」によると、高業績企業は、経営戦略に応じて柔軟な雇用形態を活用し、フラット組織とボトムアップで業務を遂行していくような人材マネジメントを志向していることが分かった。
フラット組織で
ボトムアップを志向
人材マネジメントの基本的な考え方に関する16項目について2つの考え方を示し、選択する方式で聞いたところ、高業績企業群が低業績企業群に比べて多く選択した項目で選択率の差(注)が最も大きいのは、「正社員を減らして非正規社員の活用を促進する」(20.0ポイント差)であった。
次いで、「階層は極力減らしフラットな組織を目指すことが必要である」(16.7ポイント差)、「経営戦略に応じて、人材リソースを調達・調整する」(16.2ポイント差)、「ボトムアップを徹底する」(15.6ポイント差)となっている。
その他に、高業績企業群が低業績企業群に比べて多く選択し、選択率の差が10ポイント以上あったのは、「必要な人を育てる」(12.9ポイント差)、「人件費は投資」(12.8ポイント差)「人員削減は最後の手段」(12.7ポイント差)、「能力に応じて処遇する」(10.9ポイント差)となっている。
こうした傾向から、高業績企業は、事業遂行に必要な人材の採用と能力に応じた適材適所を重視し、報酬や育成のコストを投資と考えているため、投資回収の機会を失うことになる安易な人員削減には慎重な考え方をもっていることが推察される。
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