2009年1月~6月に希望・早期退職者を募集した上場企業は145社で、募集(応募)人数は1万5347人となったことが、東京商工リサーチ(東京都港区、真柄秀明社長)の調査でわかった。実施企業数は前年同期比3.7倍、募集(応募)人数は前年同期4280人から1万人以上の大幅な増加となった。
昨年秋以降の不況では、「派遣切り」などの非正規社員の雇用問題が当初はクローズアップされたが、正社員についても、残業抑制やボーナスカットだけでは耐え切れなくなった企業は、かつてない規模とスピードで正社員の人員削減を進めた。
募集(応募)人数をみると、メディセオ・パルタックホールディングスの1000人が最多。続いて、セディナとUSENの600人、日東紡績460人、NECトーキンとFDKが450人、三井金属鉱業417人となっている。募集(応募)人数が100人以上の企業は51社だった。
産業別にみると、最も多かったのは電気機器の21社、次に機械と卸売が各18社、不動産10社、情報・通信とサービスが各9社と続く。特別退職金などによる特別損失額は、公表している100社合計で629億9900万円で、10億円以上は11社にのぼった。
日本人材ニュースの取材でも、事業撤退や事業所閉鎖に追い込まれた製造業を中心に今年に入ってから正社員の雇用調整を急速に進めていることが明らかになっており、再就職を支援するサービスの利用が拡がっている。すでに数百人規模の人員削減を発表している電機関連メーカーの人事部長は、「来期の決算を予測して人員削減を見込んだものの、甘い読みで削減数をはじきだしている会社も多いのではないか」と話しており、経営環境の変化によっては第2、第3の人員削減に迫られる企業も出てきそうだ。












